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またまた鼠径ヘルニアです。

  • Posted by: doubutsuendouri stuff
  • 2011年5月30日 02:05

今回はわんちゃんのソケイヘルニアです。しかもレントゲン検査と超音波検査で、膨らんだ子宮がとびだしている事がわかりました。子宮蓄膿症です。


RIMG0462.JPG


おそらく子宮が膨らんできてお腹の圧が高まり、もともとあった鼠径部の隙間からとびだしたものと考えられます。少し珍しいですね。


さて、子宮蓄膿症とは、避妊手術をしていない雌の子の6歳以降でよくみられます。また発情終了後1〜2ヶ月後に起こる事が多いです。

これは、交尾期(発情出血があってから12日前後)に膣液の抵抗力が落ち、膣から子宮の方向に細菌が入り込むことが関係しています。


下のContinue readingをクリックすると手術中の写真がでますので苦手な方はご注意ください。大丈夫な方はおすすみ下さい。



皮膚を切開すると、膨らんでいた部分の下からヘルニア嚢がでてきます。

つまりお腹の中のものが袋に包まれ出てきている状態なのです。

RIMG0463.JPG


ぱんぱんで今にも破裂してしまいそうです。


次に、腹壁の下(お腹の中)を確認します。

RIMG0464.jpg


中から膿の詰まった子宮がでてきます。



次に先ほどのヘルニア嚢を慎重に開きます。

中から破裂しそうな子宮体部とお腹の中の脂肪が出てきました。

RIMG0466.jpg


間一髪です。

元々の鼠径部の隙間からは戻せませんので、鼠径部の隙間を少し大きくしてからお腹の中に戻します。


お腹の中に戻した子宮の全体像です。

RIMG0467.JPG


このあと、卵巣と膿の詰まった子宮を摘出し、お腹を閉じます。


鼠径部も縫合します。

RIMG0470.JPG



経過もよく、元気に退院していってくれました。

危険な状態になってもおかしくありませんでしたが、飼い主様がこの子の以前からあった鼠径部のふくらみが大きくなってきたのに気づいて連れてきていただけました。他に子宮蓄膿症の症状として多飲多尿(お水をたくさん飲み、おしっこをたくさんする)などの症状がでます。私たちは飼い主様に連れてきていただかないと治療してあげる事ができません。皆様のお家でいつもとちがうなと気づいてあげる事が大事ですね。

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