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大型犬の飼い主様はご注意を。

  • Posted by: doubutsuendouri stuff
  • 2011年10月23日 20:27

夜間診療の時間帯に14歳のハスキーの子が苦しそうに吠えて、吐きたいけれども吐けないとの事で来院されました。意識がもうろうとしています。


身体検査をすると腹部がぱんぱんに張っています。

この症状はあれだ。ぱっと頭をよぎります。

「胃拡張胃捻転。」


レントゲン検査と血液検査をします。

レントゲン写真がこちらです。


RIMG1713.jpg

RIMG1714.jpg

胃が拡張しているだけではなくねじれているラインがでているので捻転していることがわかります。


胃捻転はとても苦しく、放っておくと数時間でわんちゃんは亡くなります。


飼い主様とお話をして、すぐに緊急手術をしました。


下のContinue readingをクリックすると手術中の写真がでますので苦手な方はご注意ください。大丈夫な方はおすすみ下さい。



大きく張った腹部を消毒していきます。

RIMG1616.JPG

お腹をあけると、大きな胃が大網(胃の下部から垂れて腸の前面を覆う脂肪に富んだ薄い膜。)に覆われて現れます。これは胃が捻転している証拠です。

やはり間違いなかった。

RIMG1617.JPG


この状態で胃の中のガスを抜きます。

RIMG1618.JPG


ねじれた胃を戻します。

RIMG1620.JPG


ここで脾臓を確認します。

RIMG1619.JPG


胃と一緒にねじれ血流が遮断されていたため、どす黒く非常に色が悪いです。

捻転を戻して脾臓の血流が戻らなければ、脾臓の摘出も検討する必要があります。

胃の幽門部を再びねじれないように右の腹壁に固定します。


その間に脾臓の血流がどれだけ戻ってくるか確認します。


RIMG1622.JPG


いい色になってきました。

これであれば脾臓の温存ができそうです。


お腹の中を温めた生理食塩水で洗浄し、閉じます。

無事に終了しました。


高齢のため心配でしたが、元気になってくれました。

夜勤をしていてよかったと思える瞬間です。


大型犬の胃拡張胃捻転は、多くは食べた後に運動すると起こると言われています。

大型犬の飼い主様で、お散歩前にごはんをあげてらっしゃる方は、お散歩が終わってからごはんをあげるようにしましょう。

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