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うちの子。

  • Posted by: doubutsuendouri stuff
  • 2012年1月27日 20:44

院長の石原です。今日は猫の乳腺腫瘍のお話をしようと思います。


実は、自分のうちの子なのです。家で何の気なしになな(7歳7ヶ月 避妊雌)の胸を触っていたら、左側の第二乳腺に直径1.5cm位のできものがあります。

RIMG0422.JPG


(こっちを向いているのがななです。)


しまった!!

自分のうちの子のできものを見逃してしまっていた!!


「猫の乳腺腫瘍は、8割が悪性で、90%以上の症例で初診時に肺やリンパ節への転移が存在している。腫瘍を摘出しても66%の猫で再発が認められ、発見から1年以上生存することはまれである。」


それぐらい猫の乳腺腫瘍は悪いものなのです。発見と同時に一年後ななと一緒にいられないかもしれない・・・・。

そんな気持ちになりながら、即手術の日程を考えます。


ななは、もとは膿胸という胸に膿がたまる病気をして7ヶ月で家の子になりました。11ヶ月で避妊手術をしました。


猫の乳腺腫瘍の予防効果は、6ヶ月齢までに避妊手術をうけると91%、7〜12ヶ月齢で手術をうけると86%、13〜24ヶ月齢でうけると11%、24ヶ月齢だと効果なしというデータがあります。


これはあくまでもデータ。14%の中にはいってしまったということなのです。


次の日に胸のレントゲン検査を行い、肺転移がないことを確認しました。

自分の子を手術するというのは複雑な思いもありますが、自分がしっかり手術でとってあげたい。そう思い、手術に臨みました。


下のContinue readingをクリックすると手術中の写真がでますので苦手な方はご注意ください。大丈夫な方はおすすみ下さい。




手術前に、一般血液検査と血液凝固検査をします。


毛を刈って消毒します。

R0010658.JPG

猫の乳腺は左右4対あります。左側と右側の乳腺組織の列でそれぞれつながりがあります。悪性の可能性が高いことから猫の乳腺腫瘍は列でとります。


よって、片側全乳腺切除術を行います。

左側の乳腺を切開していきます。しっかりとります。

R0010661.JPG

皮膚をメスで切ったあと、電気メスでなどを使い乳腺組織を剥がしていきます。

太い血管(浅後腹壁動静脈)はしっかり結紮します。


R0010662.JPG

とれた乳腺腫瘍は、病理検査におくります。


傷口を縫っていきます。

R0010664.JPG

R0010665.JPG

終了です。自分は見慣れていますが、飼い主様は傷口が大きくてびっくりされますよね。

術後数日、点滴と痛み止めをしっかり使います。


検査結果はやはり乳腺腺癌でした。


このあと化学療法(抗癌剤)をする予定です。


少しでも愛するななと一緒にいたいから。

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